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Apple Intelligenceの対応機種は?なにができる?おすすめの使い方15選

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2024年10月から提供が開始され、2025年4月1日に日本語対応が実現したApple Intelligence。プライバシーを重視したデバイス内処理とクラウド処理を組み合わせたハイブリッドAIとして、多くの便利機能を提供しています。今回は、Apple Intelligenceの対応機種と初期設定方法、実際に使える15の機能、そして日常生活やビジネスでの活用法をご紹介します。

対応機種一覧:お使いのデバイスは対応していますか?

Apple Intelligenceは、最新のAppleシリコンを搭載したデバイスで利用可能です。具体的な対応機種は以下の通りです:

iPhone

  • iPhone 16シリーズ全モデル(iPhone 16e、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max)
  • iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max

iPad

  • iPad Pro(M1チップ以降搭載モデル)
  • iPad Air(M1チップ以降搭載モデル)
  • iPad mini(A17 Proチップ搭載モデル)

Mac

  • MacBook Air(M1チップ以降搭載モデル)
  • MacBook Pro(M1チップ以降搭載モデル)
  • iMac(M1チップ以降搭載モデル)
  • Mac mini(M1チップ以降搭載モデル)
  • Mac Studio(M1 Max以降搭載モデル)
  • Mac Pro(M2 Ultraチップ搭載モデル)

Apple Vision Pro

  • Apple Vision Pro(M2チップ搭載)※2025年3月31日より初期機能が米国英語で利用可能

Apple Intelligenceの始め方ガイド

必要なソフトウェアとスペック

Apple Intelligenceを利用するには、以下の条件を満たす必要があります:

  • iPhone:iOS 18.1以降(日本語対応にはiOS 18.4以降が必要)
  • iPad:iPadOS 18.1以降(日本語対応にはiPadOS 18.4以降が必要)
  • Mac:macOS Sequoia 15.1以降(日本語対応にはmacOS 15.4以降が必要)
  • Apple Vision Pro:visionOS 2.4以降
  • 最低8GB以上のRAM(すべてのM1以降のMacおよびiPadは満たしています)
  • 7GB以上の空きストレージ容量

初期設定の方法

1. ソフトウェアのアップデート

まずはiOS 18.4以降にアップデートしてください。これが日本語対応の最低条件です。

設定アプリから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、最新バージョンにアップデートしましょう。

2. Apple Intelligenceを有効にする

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「Apple IntelligenceとSiri」をタップ
  3. Apple Intelligenceがオンになっていて、言語が「日本語」になっているか確認

初回設定時には、使用するためのAIモデル(約7GB)がダウンロードされます。Wi-Fi環境下で充電しながら待ちましょう。iOS 18.3以降では、Apple Intelligenceはデフォルトで有効になっています。

Apple Intelligenceの起動方法

方法1:Siriに話しかける

  • 「Hey Siri」と声をかける
  • 本体横の電源ボタンを長押しする

方法2:画面下部をダブルタップ

  1. 画面下部に表示されている白いバーをダブルタップ
  2. ポップアップ画面が表示され、文字入力でSiriにリクエストを送信できる

もしダブルタップでポップアップが表示されない場合は、「設定」→「Apple IntelligenceとSiri」→「Siriに話しかける/タイプ入力する」→「Siriにタイプ入力」がオンになっているか確認してください。

コントロールセンターに「Siriにタイプ入力」を追加することでも起動できます。

Apple Intelligenceでできること15選

1. 作文ツール:文章作成が驚くほど簡単に

メールやメモアプリで「プロフェッショナル」「フレンドリー」などのスタイルを選択するだけで、文章を自動的に最適化できます。

活用シーン

  • 忙しい朝のビジネスメール返信
  • 友人への誕生日メッセージ作成
  • プレゼン資料の文章校正

2. 文章要約機能:長文も瞬時に理解

長いメールや文書を簡潔にまとめ、重要なポイントだけを抽出してくれます。情報過多の時代に欠かせない機能です。

活用シーン

  • 長文メールのポイント把握
  • 会議議事録の要約
  • 研究資料の要点整理

3. Webページ要約:情報収集の効率化

Safariで閲覧しているWebページの内容を自動で要約。長い記事も短時間で内容を把握できます。

活用シーン

  • ニュース記事のポイント理解
  • 調査研究の時間短縮
  • 複雑な製品説明の把握

4. Image Playground:アイデアを画像化

テキスト入力だけで、アニメーション、イラスト、スケッチの3種類のスタイルから選んで画像を生成できます。2025年3月31日のアップデートでスケッチスタイルが追加されました。

活用シーン

  • SNS投稿用のオリジナル画像作成
  • プレゼン資料のイラスト生成
  • 創作活動のインスピレーション

5. ジェン文字(Genmoji):個性的な絵文字作成

説明文を入力するだけでオリジナルの絵文字を作成できます。「猫とピアノ」「富士山とお茶」など、思いついたアイデアをすぐに絵文字化できます。

活用シーン

  • 友人とのチャットを楽しく
  • 家族グループのカスタム絵文字作成
  • プロジェクトチーム専用の絵文字セット

6. 画像マジックワンド:スケッチからプロ品質のイラストへ

手書きの図やスケッチを、AIの力でプロフェッショナルなイラストに自動変換します。アイデアを素早く視覚化したい時に役立ちます。

活用シーン

  • 会議でのアイデアスケッチの洗練
  • デザイン案の迅速な視覚化
  • 子どもの落書きをアート作品に変換

7. 写真クリーンアップ:完璧な一枚に

観光地で撮影した写真から通行人などの不要なオブジェクトを自然に除去できます。思い出の写真をより美しく残せます。

活用シーン

  • 観光名所での記念写真の改善
  • 商品撮影の背景整理
  • SNS投稿用の写真編集

8. Siriの機能強化:より自然な会話が可能に

より複雑な指示を理解し、自然な会話ができるようになりました。言い間違いや曖昧な表現も理解してくれます。

活用シーン

  • 運転中の複雑な指示
  • 手が塞がっている時のマルチタスク
  • 複数のアプリを横断する操作

9. ChatGPT連携:高度な情報検索

Apple IntelligenceはOpenAIのGPT-4oと連携し、より高度な検索やアプリ操作が可能になりました。Siriと組み合わせることで情報検索の精度が大幅に向上します。

活用シーン

  • 専門的な質問への回答取得
  • リアルタイムの情報調査
  • 複雑な問題解決のサポート

10. 通知の要約と優先順位付け:情報整理の強化

重要な通知を優先的に表示し、複数の通知はまとめて要約してくれます。iOS/iPadOS 18.4およびmacOS 15.4から優先順位付けされた通知機能が追加されました。

活用シーン

  • 集中作業中の通知管理
  • 重要なメッセージの見逃し防止
  • 朝の大量通知の効率的確認

11. メールの自動整理:重要なメールを最優先に

重要なメールを優先的に表示し、内容を要約してくれるため、メール管理が効率化されます。iOS/iPadOS 18.4およびmacOS 15.4からiPadとMacでもメールのカテゴリ分けが利用可能になりました。

活用シーン

  • 朝の大量メールの整理
  • 休暇明けのメール処理
  • 重要な取引先からの連絡確認

12. スケジュール最適化:予定管理の効率化

カレンダーアプリと連携し、予定の調整や移動時間の計算を自動で行います。

活用シーン

  • 外出予定の最適化
  • 会議間の移動時間を考慮したスケジュール調整
  • 複数の予定がある日の時間管理

13. 音声録音の文字起こし:会議の記録が簡単に

ボイスメモや会議の録音を高精度でテキスト化し、編集やメモへの転記が簡単にできます。電話アプリでは通話録音のトランスクリプションと要約も可能です(参加者への通知付き)。

活用シーン

  • ビジネス会議の議事録作成
  • インタビューの文字起こし
  • 講義やセミナーのノート作成

14. 自然言語検索:写真を言葉で探す

写真アプリで「富士山が見える写真」「パパと猫が遊んでいる写真」など、普通の言葉で検索できるようになりました。2025年3月31日からはMacでも自然言語による説明を用いたメモリームービーの作成が可能になりました。

活用シーン

  • 大量の写真ライブラリからの検索
  • 特定の風景や人物の写真探し
  • 思い出のシーンをキーワードで呼び出し

15. ビジュアルインテリジェンス:カメラで見るものを理解

カメラを通して見たものについて情報を調べられる機能です。iPhone 16シリーズではカメラコントロールボタンを長押し、他の対応機種ではコントロールセンターから起動できます。iOS 18.4からはiPhone 15 ProモデルとiPhone 16eでも利用可能になりました。

活用シーン

  • 旅行中の観光スポット情報取得
  • 外国語メニューの翻訳
  • 植物や動物の種類識別

対応言語と地域的な可用性

2025年3月31日時点で、Apple Intelligenceは以下の言語をサポートしています:

  • 中国語(簡体字)
  • 英語(オーストラリア、カナダ、インド、アイルランド、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、イギリス、米国)
  • フランス語(ベルギー、カナダ、フランス、スイス)
  • ドイツ語(オーストリア、ドイツ、スイス)
  • イタリア語(イタリア、スイス)
  • 日本語(日本)
  • 韓国語(韓国)
  • ポルトガル語(ブラジル)
  • スペイン語(スペイン、ラテンアメリカ、米国)

地域的には、サポートされている言語について世界のほとんどの地域で利用可能です。iOS 18.4およびiPadOS 18.4を搭載したiPhoneおよびiPadユーザー向けに、欧州連合(EU)でも利用可能になりました。ただし、中国本土で購入された対応デバイスでは、現在利用できない制限があります。

Image Playgroundを使いこなそう

「Image Playground」は、Apple Intelligenceの中でも特に注目されている画像生成機能です。iOS 18.4から日本語にも対応し、より使いやすくなりました。

基本情報と特徴

Image Playgroundは、iPhone 16シリーズ(16eを含む)、iPhone 15 Pro/Pro Max、M1以降のiPad、M1以降のMacで利用できます。iOS 18.4にアップデートするとホーム画面に「Playground」というアイコンが表示されます。

最大の特徴は、すべての処理がデバイス上で行われる点です。クラウドにデータを送信せず、iPhone、iPad、Macのローカルで画像を生成するため、プライバシーが保護されます。これにより、ユーザーは自分の写真ライブラリにある家族の画像も安心して素材として使用できます。

画像生成の方法

テーマや提案を活用する方法

  1. ホーム画面から「Image Playground」アプリを開く
  2. 画面下部に表示されるテーマ提案から選択(例:「Birthday」を選ぶと誕生日ケーキの画像が生成される)
  3. 生成された複数の画像から好みのものを選び、右にスワイプすると新しいバリエーションが生成される

テキスト入力による生成

  1. 画面下部のテキストボックスに生成したい画像の説明を入力
  2. 例えば「バイクに乗るサル」と入力すると、それに合った画像が生成される
  3. さらに「革ジャンとサングラスを着用」など詳細を追加して修正も可能

画像スタイルの選択

Image Playgroundでは3種類のスタイルから選べます:

  • 「アニメ」:3Dアニメーション風の仕上がり
  • 「イラスト」:手描き風の仕上がり(シンプルな形、はっきりした線、色ブロッキング)
  • 「スケッチ」:iOS 18.4で新たに追加されたスタイル

これらのスタイルはすべて漫画的で非写実的なため、ディープフェイクなどの悪用リスクを軽減する工夫がされています。

要素の組み合わせと写真の活用

  • 複数の要素を組み合わせることで独自の画像を作成できる
  • 例:「都会」と「砂漠」を組み合わせると、砂漠の中に密集した建物の絵が生成される
  • 自分で撮影した写真を素材として使用できる
  • 例:紙コップの写真に「春」と「桜」を組み合わせると、桜が舞うマグカップの画像が生成される
  • 人物の顔写真を使って似顔絵を作成することも可能

カテゴリー別の提案

Image Playgroundには以下のカテゴリーが用意されています:

  • テーマ(THEMES):アドベンチャー、誕生日、ディスコ、ファンタジーなど
  • コスチューム(COSTUMES):アーティスト、宇宙飛行士、シェフ、農家など
  • アクセサリー(ACCESSORIES):野球帽、ビーニー、ベレー帽、蝶ネクタイなど
  • 場所(PLACES):都市、砂漠、森、灯台、山、公園など

他のAI画像生成ツールとの違い

多くのAI画像生成ツール(Midjourney、DALL-E 3、Google ImageFXなど)が写実的な画像の生成に焦点を当てているのに対し、Image Playgroundは漫画的なスタイルに特化し、より安全で楽しい画像生成体験を提供しています。また、複雑なプロンプトエンジニアリングの知識がなくても、直感的に操作できる点も大きな違いです。

画像の保存と共有

  • 生成した画像は右上の「…」をタップし、「Save Image」で写真アプリに保存できる
  • メッセージアプリからもImage Playgroundにアクセスして画像を直接共有することが可能

トラブルシューティング

Apple Intelligenceを使用する際に問題が発生した場合は、以下の点を確認してみてください:

  • 機能が表示されない場合は、設定でApple Intelligenceが有効になっているか確認
  • ダウンロードが進まない場合は、Wi-Fi環境下で充電しながら待つ
  • 言語設定が日本語になっているか確認
  • Siriにタイプ入力できない場合は、「設定」→「Apple IntelligenceとSiri」→「Siriに話しかける/タイプ入力する」からオプションを有効にする

進化するApple Intelligence

Apple Intelligenceは、テキスト作成から画像生成、情報整理まで幅広い機能を提供するAIアシスタントとして、私たちの生活やビジネスをサポートします。2025年3月31日のアップデートでは、より多くの言語や地域に対応し、機能も拡充されました。

今後も継続的にアップデートが予定されており、2025年後半にはさらに多くの機能が追加される見込みです。Siriの機能強化も期待されています。

Apple Intelligenceを最大限に活用するためには、対応デバイスの確認と、iOS 18.4以上への更新を忘れずに行いましょう。日常のタスクがより簡単に、そして効率的になる新時代のAIアシスタントを体験してみてください。

まとめ

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AIがライティング【Catchy】
  • この記事を書いた人

TC

はじめまして、本ブログ管理人のTCと申します。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するAIコンサルタントとして活動しています。 これまで多数の企業様のAI導入プロジェクトに携わり、業務効率化から新規ビジネス創出まで、様々な課題解決をサポートしてきました。 最新のAI技術動向を常に追いながら、それぞれの企業に最適なソリューションを提案することをモットーにしています。 このブログでは、AI導入のベストプラクティスや失敗事例、最新技術のビジネス活用法など、実践的な情報を発信していきます。読者の皆様にとって有益な情報源となれば幸いです。 専門分野:機械学習、自然言語処理、ビジネスプロセス最適化、AIガバナンス どうぞよろしくお願いいたします。

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